小野俊之が、不安を一掃する走りで3着に入り、決勝進出を決めた。

 準決9Rは目標の津村洸次郎が先制。まくってきた桜井正孝を強烈なブロックで不発にする、気迫の走りを見せた。今開催は常に腰の痛みと戦ってきた。「動けないほどの腰痛は選手になって初めて。正直、途中欠場も考えたくらい」と話す。それでも「初日に思ったより走れたし、日に日に痛みも取れてきた」と話す表情に悲壮感はない。「運がいいんですよ」。逆境を豪快に笑い飛ばしてきたのが小野。津村援護からこん身のV差しを決める。