石毛克幸(41=千葉)が“誠ロス”を乗り越え、調子を上げてきた。今月9日に引退を表明した鈴木誠氏とは、街道やバンクで共に汗を流した間柄。「練習グループの道場みたいな場所から、先月の終わりに誠さんが工具とかいろんな物を片付けていた。何か変だなと思ったら引退でしょ。今までいろいろとアドバイスされた。動けるうちは動けとか、レースの組み立てとか、どれも的確な内容。それがもう聞けないとなるとさびしい」と話した。

 引退表明した直後の名古屋では、目標にも恵まれず凡走したが、今節は準決10Rでブフリの逃げに食い下がり、6場所ぶりの決勝進出。「誠さんに教わったことを思い出して頑張る」。決勝11Rは、鈴木誠氏譲りの絶妙なコース取りで直線強襲にかける。