ブレイク差す!折り合い不安なし/菊花賞
<高木一成の読み切った!!:菊花賞>
菊花賞は波乱の予感。今年のG1回収率608%を誇る高木一成は、8枠18番ブレイクランアウトを狙った。長距離戦に不可欠な自在性を有し、3000メートルを乗り切るスタミナを調教で強化。NHKマイルCで1番人気を集めた実力を忘れてはいけない。前売りは単勝10番人気で23・1倍! 3連単で高配当を狙う。
仮にダービー馬ロジユニヴァースが出ていても乱菊になったと思われる3歳牡馬路線。ブレイクランアウトの一発に期待した。
不確定要素が多い中で、唯一高い確率で読めるのが、リーチザクラウンが先手を取るということ。大敗した皐月賞は、他馬に行かれて自分のリズムを崩したのが大きかった。前走の神戸新聞杯を見ても、無理に抑えて持ち味を殺すことはもうないだろう。得意の京都なら馬券圏内に逃げ粘るシーンが頭に浮かぶ。しかし、押し切るかというと、どうしてもイメージに違和感がある。リーチの脚質はワンペース。何かに差される。リーチをかわせる馬は何か。そう考えて出した結論が◎ブレイクランアウトだ。
いわゆる「3強」と路線こそ違ったが、この馬も世代NO・1に近い評価をされていた素質馬。朝日杯FSでは、武豊が骨折からの復帰を急いでまで騎乗にこだわった。NHKマイルCも1番人気に支持された。気性、馬体の成長が素質に追いつかず、勝ち切れなかったが、敗戦を重ねるたびに陣営は調教を工夫してきた。それが実ったのが今秋。「乗りやすい馬につくっていくのが厩舎の方針のひとつ。ブレイクもコントロールがずいぶん良くなった」と戸田師は言う。
前走の朝日杯チャレンジCでは、最速上がりをマークして昨年の皐月賞馬キャプテントゥーレを追い詰めた。古馬相手の重賞2着は、トライアル好走や1000万勝ちの勢い以上に胸を張れる。末脚以上に、ゲートから出していってポジションを取りにいってもしっかり折り合ったことが、今回の◎のきっかけになった。菊花賞で大きな武器となるのが操縦性の良さ。リーチやアンライバルドを含め、折り合い面を気にする陣営が多い中、そこに不安点がないのは大きなアドバンテージになる。
この中間は菊花賞用に乗り込み量を増やした。3000メートルがどんと来いではないにしても、こなせるメドは立っている。「道中ためが利いて最後の直線を迎えれば確実に脚を使える自信はある」と戸田師は言う。1番人気を裏切った数の4回はメンバー中最多。挫折を繰り返したうっぷんを晴らすのは今回だ。素質が全開になった時、外国産馬初の菊花賞馬が誕生する。
[2009年10月25日8時14分 紙面から]
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