ヴァーミリアンが8冠/JBCクラシック
<JBCクラシック>◇3日=名古屋◇統一G1◇ダート1900メートル◇3歳上◇出走12頭
武豊騎乗の1番人気ヴァーミリアン(牡7、栗東・石坂)がゴール寸前でマコトスパルビエロをインから差し、頭差で3連覇を達成するとともに史上最多のG1・8勝目を挙げた。
史上初のG1・8勝目をかけた直線、ヴァーミリアンの前には“高い壁”がそびえ立っていた。すぐ前にマコトスパルビエロ、すぐ左にワンダースピード。出られない。短い直線で万事休すかに思われた瞬間からが、真骨頂だった。
「外には出られそうになかったので内へ行った。スペースができた時は大丈夫だと。見てるほうがドキドキしたかもしれないね」。相棒を誰よりも知る武は、1頭分だけ開いた最内を突いた。力強い反応があった。伸び続けているライバル2騎が止まったかのように、ヴァーミリアンの頭がグイッとゴール前で出た。
「G1・8勝目? ディープを超えたね」。武は口元を緩ませた。シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、そしてディープインパクト。歴史に名を刻む名馬3頭は、いずれもG1・7勝馬。「長く結果を出すことは難しい。なかなかできることじゃない。ヴァーミリアンは大したもの。頭の下がる思いだよ。ディープとは同い年だからね」。
05年の皐月賞、神戸新聞杯でディープインパクトと対戦している。時を経て、ヴァーミリアンは勲章の数で最強馬を超えた。「ここにきて、まだ良くなっている。まだまだ行くと思いますよ」。あん上はさらなる活躍を予言した。
石坂師は安堵(あんど)と感謝の表情を見せた。「すごい。ヴァーミリアンはすごいね。7歳になっても、気性面などは成長し続けている。体も全然衰えを見せない。まだ十分、G1舞台でもやれる」。次走は12月6日阪神のJCダート(G1、ダート1800メートル)。栄光の歴史は、さらに続いていく。【伊嶋健一郎】
[2009年11月4日8時49分 紙面から]
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