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美浦断水で水不足 馬飲用1日60トン必要

美浦トレセンの診療所は、給水車を待つ人であふれ返った
美浦トレセンの診療所は、給水車を待つ人であふれ返った

 東日本大震災から一夜明けた12日、茨城県にある美浦トレセンの被害状況が明らかになった。美浦トレセン総務課は「人馬への大きな被害の届け出はない」としている。地震発生時間が午後の厩舎作業中と重なったため、担当者がすぐに対応できたことが要因とみられる。

 一部厩舎や道路で水道管の破裂による漏水が発生。馬場では南D(ダート)コースに液状化現象が見られたほか、坂路も地盤沈下による段差が発生した。ゴール付近にある坂路タワーは「数センチ沈下した」(同総務課)という。

 また断水により、終日水の確保に追われた。南北の馬場にそれぞれ100トンの貯水タワーと1500トンの貯水タンクがあるが、美浦村からの水供給が制限されたため12日未明から断水。馬場に使用する散水用の水のほか、村役場から6トンの水を散水車で運び込み、午前6時半から各厩舎への給水が実施された。この季節の競走馬は1日30リットル前後の水を飲むとされる。美浦には2000頭弱の在厩馬がおり、1日60トンが必要。前夜のうちにくみ置いていた厩舎や、近郊の牧場から運び込んだ厩舎、あるいは近隣の井戸水を確保した厩舎もあった。人への給水は、午後1時半ごろから美浦村の給水車で行われた。馬の給水場所となった競走馬診療所では、馬場開場の午前7時を過ぎても水バケツを持った関係者が長蛇の列をなしていた。

 断水の影響で、調教を控える厩舎や厩舎周りの運動のみの陣営もあったが、国枝厩舎の3冠牝馬アパパネ(牝4)と天皇賞馬マイネルキッツ(牡8)のG1馬2頭は朝一番に元気に馬場入りした。国枝師は「こんな地震は経験したことがない。自宅は停電していたから厩舎に来た。我々は馬の体調を整えるだけ」と話した。同じく南の馬場で調教を終えた大久保洋師も「馬を洗うのは今の時期だからブラッシングだけでも十分だが、馬にやる飲み水だけは確保しないと」と水の必要性を訴えた。

 桜花賞候補のホエールキャプチャ(牝3)を抱える田中清師は「馬は大丈夫だった。ただ、イライラしたりカイバを食べなくなる馬もいるね」と状況を語った。

 今日13日以降の馬場開場時間については未定だが、美浦総務課は普段通り月曜日を全休日とする方向で調整を進めている。

 [2011年3月13日8時42分 紙面から]

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