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キッス1年2カ月ぶりV/京都牝馬S

- 京都牝馬Sを制したアドマイヤキッスと安藤騎手。左はザレマ
<京都牝馬S>◇3日=京都◇G3◇芝1600メートル◇4歳上◇出走13頭(ソリッドプラチナム取り消し)
キッス復活V。好位を進んだアドマイヤキッス(牝5、栗東・松田博)が、直線で食い下がるザレマを競り落とし、1年2カ月ぶりの勝利を飾るとともに、春G1へ弾みをつけた。また手綱を取った安藤勝己騎手(47)は、JRA通算800勝を重賞で飾った。
心優しいキッスの姿は、もうなかった。最後の直線、内で粘るザレマと馬体がぶつかっても、まったくひるまない。最後まで安藤勝騎手のムチに応え、ゴール前でしぶとく首差競り落とした。これまで山口厩務員は「並んだ相手を抜かそうとしない。競走馬らしくない性格でな」ともどかしそうに話していたが、眠っていた闘争心がやっとよみがえった。
「調教通りになった。あれなら大丈夫。オレはいい時はいいと言うやろ?」。松田博師は笑った。この中間は集中力アップのためDウッド、Cウッド、坂路とさまざまなコースで調教された。その効果か、先週木曜の最終追い切りでは最後まで気を抜かずラスト11秒5の切れ味。「久々にいい動きやったな」と話した同師の手応えは、そのまま本番に結果として表れた。
これで記念すべきJRA通算800勝を達成した安藤勝騎手も、キッスの踏ん張りをたたえた。「今日は返し馬からずいぶん気合が乗っていたし、前向きだな、と思っていた。今まで集中していない感じだったけど、今回のような走りをすればね」。初騎乗の前走「愛知杯」では半馬身+鼻差の3着に泣いたが、この日はすっかり“変身”したキッスを感じ取っていた。
今後について松田博師は「もう古馬やし、間があいてもいいし、詰めてもいいやろう。状態を見ながらやな」と話すにとどまったが、5月18日東京のヴィクトリアマイル(G1、芝1600メートル)をはじめとした春のG1戦線を目標に調整されるのは間違いない。昨年は掲示板をにぎわせるまでだったが、ひと皮むけた今年は、堂々と主役の座を狙う。【吉富康雄】
[2008年2月4日8時22分 紙面から]
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