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美人レーサー坂井宏朱さん練習中に事故死

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11日、船橋オートのPRで、日刊スポーツ新聞社を訪れた坂井宏朱さん
11日、船橋オートのPRで、日刊スポーツ新聞社を訪れた坂井宏朱さん

 オートレース界の女子レーサー坂井宏朱選手(船橋)が15日午後、千葉・船橋オート2日目の最終レース終了後、練習中の落車事故で死亡した。27歳だった。坂井さんはOLから転身して、オート31期生として昨年7月30日に船橋オートでデビュー。同期の佐藤摩弥(19=川口)とともに44年ぶりに誕生した女子オートレーサーだった。同8月には初勝利も挙げており、これからの活躍が期待されていたが、まさかのアクシデントで帰らぬ人となった。

 事故は全レース終了後の午後4時すぎから行われた練習中に起きた。関係者によると、15日の第1Rに出場し、6着に終わった坂井さんは、翌日のレースに備えて練習していた。ゴール線付近でバランスを崩し、バンクからそれて1コーナー付近のフェンスに向かった。先に体が放り出されフェンスに激突し、そこにバイクが突っ込んだとみられる。すぐにオート場内の医務室に運ばれて、医師により必要な措置が取られたが、同日午後5時13分、頭蓋骨骨折のため帰らぬ人となった。

 事故当時は数人の選手が練習していたが、他の選手との接触はなく、単独事故だった。レースでは100~150キロのスピードで走るが、オートレースを統括するJKA広報担当者は「事故当時もかなりのスピードだった」と話した。

 元OLの坂井さんは、オートバイとは全く無縁だったが、現在師事する永井大介が出場した08年SS王座決定戦を見て、オートレースに一目ぼれした。10年には、オートレース活性化の一環として44年ぶりに復活が決まった女子レーサーに応募。11年7月に同期の佐藤摩弥とともにデビュー。新風を吹き込む選手として注目された。

 キャリアは22戦1勝、昨年の獲得賞金157万8300円。練習熱心なことで知られていた。12日更新の自身のブログでも「たくさん課題はありますが、自分の一番の課題はスタートとスタートからの体勢をとること。今日はその練習を中心にスタートを13~14回切りました。明日も練習して、少しでも改善したいと思います」などと書き込んでいた。また、オートレース界のPR活動にも積極的に取り組み、11日には東京・築地の日刊スポーツ新聞社にも来社。13日にはオートレースの認知度アップに貢献したとして、JKAの特別賞を受賞したばかりだった。

 オートレースでの事故死は09年9月27日に飯塚オートで落車した故永井秀樹選手以来、93人目。67年の舗装路統一後では21人目。葬儀の日程などは未定。

 ◆オートレースのバイク 走るために不必要なものは一切装備されていない独特のスタイルをしている。ブレーキも後続車との追突事故防止のため、付いていない。左回りコースに合わせて車を倒したときにハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600cc2気筒(新人の坂井選手は500ccを使用)。

 [2012年1月16日14時2分 紙面から]







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