<高校サッカー:市船橋2-1四日市中央工>◇9日◇決勝◇国立
第90回全国高校サッカー選手権で、全国4174校の頂点に立った市船橋(千葉)。69分に途中出場したMF池辺征史(3年)が流れを呼び込み、0-1からの逆転劇を生み出しました。
高校生活最後の試合。ベンチスタートに「本当はスタメンで出たかった」と池辺。でも、自分にスタメンで出られる力があれば、朝岡監督は選んでくれたはず。誰よりも信頼している朝岡監督の決断だからこそ、その現実をすぐに受け入れ切り替えることができました。そして伝えられた「お前は切り札だから」。いつ出番が来てもいいように、試合を見守りながら準備を続けていました。
20分を残し、0-1と負けている時間帯での途中交代に「僕を信用してくれたからこそ、あの時間に使ってくれた。監督のためにやるしかないと思った」。池辺がそう思ったのには、理由がありました。
3年生の夏、進路を迷っていた池辺に、朝岡監督は「お前ならもっとサッカーが上手くなる。強い大学に行け」と何度も説得。その言葉に幾度となく勇気づけられましたが、悩みぬいた末、「自分はトップクラスでは通用しない。頑張ることはやめたくないから、サッカーは続けます。だけど資格を取ったり、サッカー以外のことにもチャレンジして夢をみつけたい」と、大学サッカーの強豪校進学を断念。そのときに「必ず監督を胴上げするから」と約束をしたのです。
千葉県大会決勝。選手権出場が決まったとき、胴上げしようとした選手たちに監督はこう言いました。「胴上げは全国で勝ったらにしよう」。それ以来、選手たちの合言葉は「選手権で優勝して朝岡監督を胴上げしよう!」。その言葉通りに、自分を信じて、見守ってくれた監督を、国立という最高の舞台で胴上げすることができました。「あのときの監督の重さは一生忘れません」。誰よりも尊敬する朝岡監督にもらったたくさんの財産は、池辺を次のステージでも輝かせてくれることでしょう。(サッカーai編集部
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