<高校サッカー福島大会:富岡2-1尚志>◇2日◇決勝◇鳥見山陸上競技場

 富岡が5年ぶり2度目の優勝を決めた。前半34分、MF黒沢健太(3年)が直接FKをたたき込んで先制。

 後半37分にはカウンターから最後はFW内山翔太(3年)が左足で追加点。39分に1点を返されたが、逃げ切った。

 福島第1原発から半径10キロ圏内にあり、今も警戒区域に指定される同校。県内外の4カ所にサテライト校を置き、サッカー部の生徒も福島北高に通っている。当然、自前のグラウンドもないが、入学直前に原発事故が起きた3年生の奮闘で頂点に立った。

 佐藤弘八監督(43)は「そういう環境が当たり前だと思っているし、どんな状況でもサッカーがやれることに感謝している。どんな環境でも富岡でやりたいと来てくれた子どもたちが、よくやった」と感激していた。