サッカー女子W杯は27日から準々決勝が始まる。苦戦が続くアジアの男子に対し、女子はアジアが強い。今回もベスト8には日本、オーストラリア、中国の3チームが残った。

 女子のW杯では11年に日本が優勝、中国も99年に準優勝している。U-20W杯でも北朝鮮が06年に優勝し、U-17W杯は過去4大会のうち日本、韓国、北朝鮮が各1回頂点に立っている。アジア、特に東アジアの女子サッカーは世界でもトップレベル。2年に1度の東アジア杯は、欧州や南米をしのぐ世界最高峰の大会といえる。

 昨年、日本が初優勝したアジア杯(アジア選手権)が始まったのは75年。欧州や南米で「女子サッカー禁止令」が残っていたころだった。南米や北中米カリブ海、アフリカなどが大陸選手権を始めたのはW杯が始まった91年から。欧州でさえ第1回は84年と、アジアより10年近く遅かった。今大会のアジア枠は5で、欧州の8に次ぐ。女子サッカー界では、アジアは強国ぞろいなのだ。