日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が29日、来年16年の日本代表新布陣に言及した。都内で中学生30人を集めて行われた「KIRIN キャンプ」後にFW本田圭佑(29=ACミラン)について「FWの真ん中でということも考えている。DFラインの背後に走り込むプレーを(意識して)やり始めている」。3トップ中央で点取り屋として起用するプランを明かした。

 11月のW杯アジア2次予選カンボジア戦(アウェー)で途中出場させ、定位置の右FWから終盤に同ポジションへ。するとヘディングで日本のW杯予選初となる5戦連続ゴールを決めた。「(1人で)20分間のうちに5回ものチャンスを作った。1つのソリューション(解決法)だ。我々はもっと点が取れる選手を探している」。ミランでスタメン落ちが続くが、信頼と期待は変わらないようだ。

 10年W杯南アフリカ大会で最前線で起用され結果を出した実績がある。ただ、カンボジア戦後に本田は「FWはトライしてできるポジションではないかなと思うんです」と話した。起用法も含め指揮官は「1月か2月にミラノまで会いに行って話をしたい」。個人面談で相互理解を深め、新布陣を煮詰めていく。【八反誠】