リオ五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表の手倉森誠監督(48)が、オーバーエージ(OA=年齢制限外)の残り1枠として招集が決定的な浦和FW興梠慎三(29)と接触したことを認めた。15日、市立吹田スタジアムでのG大阪-浦和戦を視察し「1度交渉させてもらった。後はクラブと本人が話をした上で、こちらは(回答を)待つ立場」と明言した。ブラジル視察から帰国した9日に、直接交渉をしたもようだ。

 前日14日にはG大阪DF藤春と、広島DF塩谷のOA2枠が内定したと発表。残り1枠が注目される中で、自ら大阪まで意中の興梠の視察に出向いた。その興梠は今季初めて先発から外れ、後半12分から途中出場。手倉森監督は「この前(の試合)も見ましたから」としながらも「(興梠招集の)手応えを感じつつも、一の矢で済むのか、二の矢になるのか」と説明。難航した場合、川崎FのFW大久保ら他の候補者に変更する可能性に含みを持たせた。