サッカーの日本代表は、W杯ブラジル大会アジア3次予選C組第5戦で15日午後4時から北朝鮮代表と敵地で22年ぶりに対戦するために14日、平壌国際空港に到着した。検査などでチームの通関が遅れ、試合会場となる人工芝の金日成競技場で午後5時から予定されていた公式練習が大幅に遅れる異例の事態となった。

 

 日本チームは合宿地の北京から午後3時すぎにチャーター機で入ったが、入国審査や荷物検査で選手23人が通関したのは同7時すぎだった。遠藤保仁選手(G大阪)は「いい経験だと思って、やっていきたい」と話した。

 アルベルト・ザッケローニ監督ら代表スタッフのほか、日本サッカー協会の小倉純二会長らも到着した。非公式ツアーの第1陣に続き、公式ツアーの日本人サポーターも平壌入りした。

 代表は公式練習を午後8時すぎから行い、約1時間で終了。ザッケローニ監督の公式記者会見も終わった。

 フル代表の平壌での試合は1989年6月のW杯イタリア大会アジア1次予選以来。ミサイル発射問題などで日本政府は北朝鮮への渡航自粛を要請しており、今回は例外措置として選手、公式ツアーのサポーターらの平壌入りを容認した。