昨年11月に脳こうそくで倒れ、リハビリ中だった日本代表前監督イビチャ・オシム氏(66)のために、千葉県内の自宅が大規模改修されたことが25日、分かった。Jリーグなどを視察できるまでに回復した同氏は25日、都内の病院を退院。関係者によれば、今後自宅に戻っての生活に備え、室内にはすでに手すりなどを完備している。

 自宅は千葉がオシム氏のために借りた賃貸物件を、代表監督就任後に日本協会が引き継いでいる。あくまで借り物だけに、通常であれば簡単に改修はできない。だが今回はオシム氏を慕う大家が、逆に自費改修を申し出たという。日本協会からも早ければ今週中に、ユース世代の育成責任者への就任要請が寄せられる予定。ライフワークと“終の棲家(すみか)”が準備されたことで、長期にわたって日本にとどまれる環境が整った。