オマーン代表のウルグアイ人監督フリオ・リバス氏(51)が、日本戦(6月2日、日産)へ自信をみせた。100本以上のビデオを分析し、岡田ジャパンを丸裸。日本のキープレーヤーとしてセルティックMF中村俊輔(29)を挙げ、マンマークも視野に入れているという。この日は、ウルグアイ代表MFとして85年5月にキリン杯出場以来23年ぶりの来日で、当時は4-1の快勝。敵将が、縁起のいい日本で、もう一花咲かせる。

 --日本の印象は

 リバス監督

 寒いね。この時期は、いつもこんなに寒いのか?

 --どの布陣で戦う

 リバス監督

 これまでは4-4-2だったけど、日本に入る直前の練習試合2戦は3-4-3を試した。どれも機能したし、展開によって変えられる。

 --最も警戒する選手は

 リバス監督

 一番は、セルティックのMF(中村俊)だね。他にも大久保、松井、誠(長谷部)、駒野、稲本かな。でも稲本は出ないだろう?

 --彼らをどう止める

 リバス監督

 日本はスターの個人能力に頼るより、チームワークで戦う。中村俊以外は、特に考えてない。

 --中村俊はどう止める

 リバス監督

 彼はファンタスティックだし、FKも怖い。彼を止めれば、日本の攻撃力はかなり落ちる。場合によってはマンマークも考えている。

 --主力の体調は

 リバス監督

 プレミア・ボルトンでプレーするGKアルハブシは絶好調。(司令塔の)バシールはみんなより4日遅れで合流したけれど、コンディションは悪くない。

 --日本をどのくらい研究した

 リバス監督

 代表の試合だけで20本以上のビデオを見ている。他にも中村俊、稲本、誠、松井、Jリーグのビデオまで合わせると、100本以上見てるね。

 --日本の守備を突破できる

 リバス監督

 DF陣の足がそんなに速くないし、チャンスはあるだろう。

 --日本は久しぶりですね

 リバス監督

 23年ぶりだな。85年にオレは初めてウルグアイ代表に選ばれてキリン杯を戦った。オレの代表初戦は日本戦で4-1で勝った。いい思い出の地で、今回もいい思い出をつくって帰るよ。【構成=盧載鎭】