【グラスゴー(英国)25日=アンソニー・マッカスカー通信員】日本代表に招集されたセルティックMF中村俊輔(30)が、バーレーン対策として「カウンター返し」の考えを明かした。万全のコンディションを取り戻し、晴れて20人のW杯アジア最終予選メンバー入り。目標が定まったことで、気持ちの高ぶりを抑えられなかった。

 中村俊

 アウェーのオマーンもそうだったけど、相手はボールを蹴ってくるので速攻を警戒したい。全体をコンパクトにしてやらせない。こっちもつなげるばかりでなく、相手の嫌がる部分を突いていきたい。

 3次予選で2度戦った相手との再戦だ。中村俊不在とはいえ、3月のアウェー戦では日本のポゼッションサッカーが格好の餌食となり、カウンターから失点を喫して敗れた。だからこそ、相手が得意とする速攻を逆手に取った「逆襲」が有効と踏む。実際に6月のオマーン戦では、ハーフウエーライン付近からのロングフィードでチーム2点目を演出。中村俊にとって、ダイレクトプレーは得意とする選択肢の1つだ。

 「フォーメーションとか、どういうプレーするとかより結果が大事」。岡田監督同様、中村俊もまた「背水」を口にする。国際舞台を知り尽くす「日本の至宝」の言葉は重みがある。