岡田ジャパンがW杯予選突破へ向け、代表予備軍の強化を開始する。2012年のロンドン五輪を目指すU-20(20歳以下)日本代表が、来年1月21日開幕のカタール国際大会で始動することが分かった。フル代表の新戦力発掘の場として期待され、同6日開始の合宿では岡田武史監督(52)が直接指導。ドーハでは小倉勉コーチ(42)が監督を務めることも決まった。

 負けられない戦いと並行して、新戦力の育成も進める。2月11日オーストラリア戦から再開するW杯最終予選に向け、A代表は1月にアジア杯予選2試合を含む長期合宿を敢行。これまで招集されなかった新戦力も、テストしていく方針だ。だが万全を期する日本協会は、さらに若年層の育成・発掘を行うことを企図。同時期にU-20代表を再結成し、いきなり国際舞台に送り出すことを決めた。

 新シーズン始動直前のクラブに配慮し、選手招集を強制しないが、それでも金の卵が集うことは確実。国内合宿に訪れる岡田監督の目に留まった選手が、2月のW杯予選からA代表に加わる可能性もある。カタールでの現場監督は、同世代をU-16時代に指導した小倉コーチが務める。フル代表とのパイプ役だけでなく、オシム監督の下でも4年間コーチを務めた経験を生かし、選手育成に当たることになる。【塩畑大輔】