日本サッカー協会の犬飼基昭会長(67)は7日、10月14日の「キリンチャレンジカップ2009」日本-トーゴ戦の会場を、大分の九州石油ドーム(九石ド)から宮城スタジアム(宮城ス)に変更する方針を決めた。九石ドの芝がめくれるなどピッチ状態に問題があることが理由で、この日、協会幹部と会議を持ち「W杯前に選手にけがのリスクを負わすわけにいかない」と変更を決断した。週明けにも正式発表する。

 同会長は5日に九石ドで開催された大分ーインテルナシオナル戦を視察。ピッチのめくれる様子や砂が舞う状況に「今のままでは代表戦はできない。全然だめ」と厳しい見解を示していた。すでに一部は張り替えが行われ、今月中には全面的な張り替えを計画しているが、「間に合わない。チケットなどのこともある」(犬飼会長)と判断した。

 宮城スを選んだ理由については「日韓W杯でスタジアムを造ってから、代表戦での使用回数が少なかったから」。同会場での代表戦は05年9月のホンジュラス戦以来になる。なお九石ドの芝の状態が改善されれば、来年にも日本代表の試合を行うことも約束した。