11年ドイツ大会でのW杯制覇を目指して、なでしこジャパンに超大型秘密兵器が抜てきされた。日本協会は18日、日本女子代表チリ遠征(来年1月7~26日)メンバーを発表。身長187センチのGK山根恵里奈(18=東京電力)が初選出された。日本の弱点だった「高さ」を補い、逆に武器にするほどの大型GKが、いよいよ代表デビューする。

 山根がサッカーを始めたのは小学生の時、バレーボール部がなくて仕方なく入ったサッカー部で才能を開花させた。日本協会「スーパー少女プロジェクト」で発掘され、JFAアカデミー第1期生として入学。日本サッカー界をあげて育てた逸材は「日本は小さいと思っている世界に、高さをアピールしたい」という。

 11月のニュージーランド戦で相手のハードマン監督から「(160センチ台の)小さいGKが日本の弱点」と言われた時、佐々木監督は「高い選手も育っている」と話した。山根については「能力は高いし、可能性を感じている」ともコメントした。今遠征で5試合、2月の東アジア選手権を経て5月のアジア杯(中国・成都)3位以内で11年W杯出場が決まる。世界一を目指して、山根が高さで日本を引っ張る。【盧載鎭】