スペインサッカー連盟のアンヘル・マリア・ビジャル・ジョーナ会長(60)が、Jリーグの秋春制への移行をアシストした。22日、東京・本郷のJFAハウスでスペイン連盟と日本協会がパートナーシップ協定を締結した。多岐にわたる協力態勢だが、まずは指導者の育成プロジェクトなどで協力を仰ぐ。会見で、現在の育成システムを確立するまでの苦労を問われた同会長は「困難は数多くあった」と言いつつ、具体例として日程の問題を挙げた。

 「クラブは自分たちに役立つ日程を主張するが、連盟は代表だけでなくさまざまな日程を考慮し、選手に休養を与える必要がある。いろいろと話し合い、今は連盟が最終判断を下す形で決着している」。秋春制で意見が割れる日本協会の犬飼基昭会長(67)と、Jリーグの関係とまったく同じだった。わが意を得た犬飼会長は会見中にサムアップしてニヤリ。「日本とスペインは文化が違うので一概に同じとは言えないけど参考にしたい」と話していた。