サッカー日本代表は10日、W杯ブラジル大会のアジア3次予選のタジキスタン戦(11日)に備え、同国の首都ドゥシャンベにある試合会場のセントラルスタジアムで公式練習を行った。

 会場となるセントラルスタジアムのピッチのひどさは「想定内」だった。冒頭15分だけ公開された練習を終えた選手からは「思っていたより悪くなかった」という声が多かった。ドーハ合宿中に芝生もまばらなピッチの写真を見せられた“心構え”がきいたのか、MF中村憲剛(31=川崎F)は「思いのほか芝生が生えていた。メチャクチャひどくはない」と感想を口にした。

 8日に15センチの降雪があったが、懸命の除雪作業と、天候の回復でピッチに雪はなくなった。芝生はまばらで河川敷のようだが、パスがまったく回らないほどではない。もっとも、世界基準とはかけ離れている。世代別代表も含め海外遠征の経験豊富なDF安田は「プロになってからは最低のレベル。ここでW杯の予選といわれると、信じられない。でも相手も同じですからね」と状況を受け入れ戦いに臨む。