来年のロンドン五輪出場を目指すU-22(22歳以下)日本代表が、2月5日のアジア最終予選シリア戦(アウェー)の結果次第で、同22日のマレーシア戦(アウェー)にMF清武弘嗣(22=C大阪)らA代表組の招集に向けた調整に入ることが27日、分かった。FW原口元気(20=浦和)酒井宏樹(21=柏)GK権田修一(22=東京)も招集の可能性がある。合宿最終日のこの日、都内で選手全員がメディカルチェックを受け、体重や体脂肪などのデータを配布された。

 5日のシリア戦は中立地ヨルダン開催の予定。仮に負ければシリアと3勝1敗で並ぶ。マレーシア戦は必勝となる。一方、A代表はW杯アジア最終予選進出を決めており、2月29日の3次予選ウズベキスタン戦は消化試合だ。

 協会関係者は「リーグ開幕前に掛け持ちで1カ月拘束することはしない。基本はA代表優先だが、状況に応じて試合の重要度も加味し、ザッケローニ監督と関塚監督の間で交渉してもらう」と話した。シリア戦の結果次第で、ザッケローニ監督の許可を取り付ける。

 年初からグアム合宿、カタール遠征と続け、カタールでは元日本代表監督のジーコ氏がA代表の監督を務めるイラクのU-22代表や、U-22カタール代表との強化試合を調整中。日本にとって中東はあなどれない相手。万が一に備え、協会の支援体制も最大級に引き上げられた。