日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(58)の国内組テストは結果的に成果なく終わった。25日、発表されたW杯アジア3次予選最終戦ウズベキスタン戦(29日、豊田ス)に向けての日本代表メンバーに、アイスランド戦(24日)で就任後初めて招集したMF石川直宏ら8人の中で生き残ったのは1人もいなかった。

 欧州組軸のメンバー発表の場で同監督は「メンバーを見て分かるように、今回は代表常連を呼んだ。このメンバーは他の選手との連係が取れる。ウズベキスタン戦に勝ってさらなる連係を取るために、このメンバーにした」。前日の試合後会見に続き、選手をかばったが、初選出の国内組が全滅した理由を「この数日、国内組を見た。たくさん選手を見たい」と簡潔に説明するだけで、個人名を挙げることはなかった。

 日本は既に3次予選通過を決めており、ウズベキスタン戦は消化試合となった。しかし最終予選で第1シードを確保するには、FIFAランクが基準となるため、3次予選最終戦は勝つ必要がある。そのため、今回のメンバーは、MF本田ら数人を除き最強メンバーとなった。最終予選まで3カ月半、W杯本大会まで2年半。集まる期間が限られる代表の日程上、ザッケローニ監督に与えられたテスト機会は、そう多くはない。【盧載鎭】