日本代表DF長友佑都(25=インテルミラノ)はFW宮市亮(19=ボルトン)の全面バックアップを宣言した。W杯アジア3次予選ウズベキスタン戦を翌日に控えた28日、チームに合流し愛知・豊田スタジアムでの公式練習に参加。左SBだけに、同じ左の新鋭・宮市に「試合に出たらとことん勝負したらいい。うまく後ろからサポートします」と後方支援を約束した。

 練習後も会話する姿があった。「ボクのチームに若い選手がいるし、イングランドのリーグのことを聞いたりしてました」という。ポジションこそ違うが同じようにスピードを持つ。だが「彼は素晴らしい選手。まだ19歳だから、失敗してもいいからやってほしい。ボクもここでプレーして思い切ってやって次につながった。宮市君もガッツリやって点を取ってほしい」と、主役をもり立てた。

 長友自身も先輩たちに支えられてきた。「(中村)俊さんだったりサポートしてくれる人が大きかった。若い選手、宮市君も入ってきて、ボクが生かしてあげられるようにしたい。1対1なら抜けられるように、2対1なら引きつけてあげられれば」と宮市のゴールへ、引き立て役に徹する構えだ。

 所属するインテルミラノは公式戦5試合連続無得点で、リーグ戦も最近6試合で1分け5敗と苦しんでいる。「(ウズベキスタン戦に)しっかり勝って、気分的にいい形で帰れたらと思います」。宮市を支え勝利に貢献することが、長友の重たさを解消する。【今井貴久】