W杯アジア最終予選に向け日本代表が25日、埼玉県内で海外組12人のみの合宿をスタート。FW宮市亮(19)がオマーン代表GKアル・ハブシ(30)対策を明かした。

 若き快足FW宮市が、オマーン代表GKハブシの対策をチームに伝達する。英国内の自宅が近所で親交のある敵の守護神について、この日の練習後「みんなに(弱点などを)聞かれたら伝えたいです」と話した。

 ボルトンに期限付き移籍後の2月11日にハブシ擁するウィガンと対戦。決定機のシュートを美技で防がれた。ピッチ外では自宅に招かれ一緒に試合をテレビ観戦するほど親しい仲。「本当にいい人です。食事もごちそうになる。すごくよくしてくれるんです」と明かす。

 ただ、勝負となれば別だ。ハブシに対し「シュートを止めるのはうまいけど、クロスに対して前に出てこない。だからこそ、サイド攻撃からのクロスが大事になる」と分析。際どいクロスをサイドから上げ、ハブシの判断を狂わせれば好機をつくり出せるはずだ。

 最終予選で同組になることが決まった直後にも電話が鳴ったという。「ハブシから電話してきました。日本のどこのスタジアムでやるんだとか、聞いてきました。今度の試合直前にも電話がくると思います」。本番は「スーパーサブ」の役割が濃厚だが、敵GK攻略のヒントをもたらし、持ち味のサイド突破でゴールをこじ開ける。【菅家大輔】