なでしこジャパン佐々木則夫監督(54)が29日、米国-カナダ戦(30日、ユタ州)視察のため渡米した。出発前の成田空港では来月2日の五輪メンバー発表当日に開始する国内合宿で、「婚活」ならぬ“根活”をテーマにすることを明かした。18日の米国戦で1-4と惨敗し「ガンガンやってケガしたら(バックアップメンバーと)チェンジするくらいの気持ちです。女子は男に鍛えてもらわないと」。まずは根性論で立て直しを図る。第1弾は母校・帝京高男子生徒に練習協力を要請。2日から6日は海外組のみだが、全国を9度制した「帝京魂」を注入。9日の国内組合流後も男子生徒との交流は継続する。

 佐々木監督は「帝京魂はハードワークだけでなく、たとえ先輩でも風呂に先に入ったら後輩のためにアカをきれいにとる思いやりの心を学びました」。恩師・古沼貞雄氏(現矢板中央高アドバイザー)から伝授された強さと思いやりに触れ、なでしこのメンタルはより磨かれるはずだ。