日本代表のDF長友佑都(26=インテルミラノ)に火が付いた。敗戦のショックが残る試合後、選手間であえて意見をぶつけ合って確信した。「(本田)圭佑と話した。W杯までに絶対追いつけると。そう信じないと、追いつけるものも追いつけない。見えてくるものが見えてこない。気持ちから入っていかないと。今これからでも走りたいくらい。それくらい燃えている、燃えたぎっている」。

 技術、スピード、フィジカル、すべてにおいて上回られ、フランス戦終盤にさえ渡った突破がブラジルには最後まで封じられた。「目が覚めた。世界のトップはまだまだ遠い。日本代表でここまで衝撃を受けたことがなかった。でも追いつけない場所じゃないと思っている」。気持ちいいくらいスッキリした表情で、ミラノに戻った。【栗田成芳】