日本代表のベテランMF中村憲剛(32=川崎F)が「岡崎のいかし方」を明かした。09年6月のアジア最終予選ウズベキスタン戦では自らのパスが岡崎の決勝点を演出。W杯出場権獲得に貢献しているだけに「オカ(岡崎)とは長くやっている。動きだし方も理解できている」と話した。

 体調が整わず招集されなかった本田の代役を務める可能性のある司令塔が「岡崎」を語った。

 中村

 オカは僕がボールを持つと、即座にゴールに向かって走りだしてくれる。あとは、そこに僕が1本のパスを通せるかどうか。すごくパスの出しがいがある。香川や清武は細かいパス回しでリズムをつくるタイプ。前田やハーフナーは中央で構えるタイプ。オカは違う特徴を持っている。

 4年前のウズベキスタン戦の時は岡崎は清水に所属していたが、今はシュツットガルトで、ドイツの荒波にもまれながら成長している。中村も「ドイツに行ってから前にグッと出る力が増したと思う。その特徴を生かせるパスを出したい」と断言する。10年W杯南アフリカ大会出場権を、日本に導いた中村-岡崎の「ホットライン」。今回も日本に歓喜をもたらす可能性は十分だ。