J1初昇格となる松本が、横浜から白星を挙げた。前半は終始ペースを握られたが、後半から徐々に攻勢をかけた。同ロスタイム、相手GKのこぼれ球からFW荒田が粘り、最後は地域リーグ時代から所属するチーム最古参のDF鉄戸裕史(32)が左足で押し込んだ。重点的に取り組んできた守備ではシュートを打たれるもののゴール前まで崩される場面は少なく、無失点に抑えた。反町康治監督(50)は「土俵際でなんとか踏ん張って、最後うっちゃった。我々が真剣に取り組んでいることが、一定の成果になった」と評価した。

 DF田中は、古巣を相手にフル出場。得点につながるクロスを出すなど、攻守で勝利に貢献した。松田さんの背番号3を引き継いでおり「マツさんの魂を込めて戦った、言葉では表せないような感情。今度はリーグで横浜に勝ちたい」と話した。