今季のエスパルスは「高さ」で変わる!! Jリーグは7日に開幕。2年連続での開幕戦勝利を狙う清水は鹿島をホームで迎撃(8日、午後1時)する。守備のキーマンはGK櫛引政敏(22)。完封劇で自らの成長を証明する覚悟だ。残留争いした昨季からの脱却を図る活躍を続け、チームの躍進に貢献するつもりだ。

 3日、U-22日本代表に選出された若き守護神は完封への意識を高める。チーム始動からポジション争いを続けてきた櫛引は現段階で開幕スタメンが濃厚。「しっかり調整すればいい状態で迎えることができる」と確かな手応えを口にした。

 今季から就任したアダウトGKコーチの下で進化した。練習メニューは細かいステップワークなどが重要視され、下半身に負荷をかけた練習が多くなった。プロ5年目で最もハードというメニューを続け、成果も出てきた。「体はよく動けているし、クロスにも自然と足が前に出るようになった」と櫛引。昨季開幕戦は勝利しながら2失点したこともあり、今季は「内容と結果にこだわりたい」と力強く言い切った。

 先発濃厚の4バックの平均身長は184センチと高さが武器。186センチの櫛引には頼れる4人のDFとなる。セットプレーでは「自分の仕事に専念できる」と歓迎。昨季は60失点を喫し、チームも残留争いを展開。29試合に出場した櫛引は責任を痛感しながらも「いい経験として変換できれば」と前向き。昨季リーグ最多得点の鹿島を完封するイメージは頭にある。