頼れる男が合流だ! 仙台のDF上本大海(32)が3月31日、約1カ月ぶりに全体練習に合流した。チームはこの日、攻撃練習などを含め約2時間の練習を行い、上本も全メニューを消化。4日のリーグ第4節ホーム清水戦でベンチ入りの可能性が高く、「今の状態で最高のパフォーマンスを見せられたらいい」と、久々の復帰に笑顔を見せた。

 今年こそ完全復活した姿を見せるつもりだ。右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で2度の手術を乗り越えて臨むプロ15年目のシーズン。春季キャンプでは35日間を走り抜いたが、開幕直前になって右膝痛を発症。その後も練習中の接触プレーで右太ももを負傷し離脱していた。それでも「これが人生。落ちていたらそこで終わりですから、楽しみながらやらないと」。前向きに、真摯(しんし)にサッカーと向き合い、今季初ベンチ入りが濃厚なところまでたどり着いた。

 今週末の清水戦から5月の連休までの10試合は「第1ステージのヤマ場になる」と渡辺監督。そんな中での上本の復帰を「大海はエネルギーを与えてくれる心強い存在。よく帰ってきてくれた」と歓迎した。同じく負傷していたFW金園、山本もこの日合流。指揮官は「けが人も戻ってきたし、総力戦で乗り切っていく」と話した。【成田光季】