J2磐田のDF伊野波雅彦(29)とGKカミンスキー(24)が東京Vの勢いを止める。チームは15日、19日のホーム東京V戦に向けて調整した。相手は前節岐阜戦で、0-3から残り6分で4得点しJ初の大逆転勝利を手にしている。名波浩監督(42)は「向こうは乗っている」と次節のキーマンに伊野波とカミンスキーの名前を挙げた。

 開幕戦からDFリーダーとして存在感を発揮する伊野波は「全試合で(勝敗の)責任を感じながらやっている」と頼もしい。右サイドバックのDF桜内渚(25)との連係は安定しており、指揮官も「伊野波と渚(桜内)のところはほとんどやられていない」と高評価。前節岡山戦では序盤、相手の勢いに押されたが「ある程度のところまでは修正して戻せた。ぶれずにできているし、そう簡単には崩れないと思う」と手応えを口にする。「次は(試合の)入り方を考えないと」と立ち上がりの意識を口にし「何よりも自爆しないことが大切」と力を込めた。

 前節でクリアボールをブロックされ不運な失点を喫したカミンスキーも「練習で修正できている。最低でも1-0で勝てるよう努力したい」。7試合を終えて失点は6。伊野波は「このままでは(年間)30でおさまらない」と厳しく「7試合で3点がベスト。上位対決もあるし堅くやっていかないと」と見据える。カミンスキーは東京Vと練習試合で対決しており「攻撃もいいしプレスも来る印象。どんなチームかも分かっている。満足のいく結果にしたい」と勝利への気持ちを口にした。【岩田千代巳】