下を向いているヒマはない! 悲願のリーグ優勝を狙う首位の浦和が、黄金週間ならぬ“試金石週間”の4連戦に臨む。22日の練習に先立ち、急きょ30分のミーティングが行われた。前夜のアジア・チャンピオンズリーグ水原戦に1-2で敗れ、最終節を待たずに1次リーグ敗退が決まった。話の内容は25日の名古屋戦に向けたものが主だったが、1つの大きな目標を失った直後だけに、気持ちを入れ直す意味があった。

 DF森脇良太(29)は「アジアでの敗退は悔しいですけど、立ち止まってクヨクヨしているヒマはありません」と語気を強めた。リーグではゴールデンウイークにかけ、名古屋に始まり、甲府、G大阪、仙台と連戦になる。いずれも昨季終盤、首位独走からの急ブレーキで優勝を逃した時期に対戦したクラブばかりだ。

 アジアでは早期敗退したが、リーグ戦ではここまで無敗。1点を先制された試合でも、ムリに反撃を試みて失点を重ねる、昨季までの悪癖は影を潜めている。MF宇賀神友弥(27)は「この連戦で、去年との違いを見せなければいけないと思います」と表情を引き締める。水原戦では直前のリーグ横浜戦の先発5人をベンチ外で温存した。気持ちを切り替え、連戦で後続との差を一気に広げる。【塩畑大輔】