広島が、94年生まれコンビの2発で5連勝を飾った。U-22日本代表に名を連ねる20歳のMF野津田岳人とFW浅野拓磨の得点で仙台に快勝。「普段から切磋琢磨(せっさたくま)し合ってきたので、一緒に決めて勝ててうれしい」と声をそろえ、紫色に染まったホームに歓喜の渦を巻き起こした。

 前半37分。MF丸谷の縦パスを受けた野津田が、ワントラップから中央に切れ込み、ペナルティーエリア少し手前から右足でミドルシュートで1点目。すると野津田の活躍に負けじと後半32分。FW佐藤に代わり途中出場の浅野がロングボールに抜け出し、冷静に追加点。エース佐藤の背中を追い成長を続ける若手が、先輩のJ通算350試合出場の祝砲を放った。浅野は「常日ごろから寿人さんの動きを見て学んでいる。それが今日の試合で出たので1つの成果かな」と照れた。若手とベテランが一体となり、まずは第1ステージ優勝へひた走る。