磐田はホームで金沢に勝ち、1カ月ぶりに2位に浮上した。

 前半11分、MF上田康太(29)の直接FKを相手GKがパンチング。こぼれ球をファーサイドにいたDF桜内渚(25)が右足ボレーを見事に決めて先制した。その後も攻めながらなかなか追加点を奪えなかったが、後半39分にFWジェイ(33)がPKを決めた。同45分に失点したが、逃げ切って3戦ぶりの勝利を挙げた。

 桜内は「ゴールが見えていなかったので、直接狙ったというより誰かにあたって入ればと思った。そうしたらきれいにするっと抜けて決まった」と振り返った。

 この日は、磐田市内の小学校の5、6年生、約3200人が一斉観戦する授業が行われており、大きな応援が送られた。入場者数も1万2212人と今季最多となり、名波浩監督(42)は「お客さん、サポーターも多く、小学生の大声援も力になったと思う」と振り返った。金沢の負けなし記録を13試合で止めたことについては「相手が目の上のたんこぶというスタンスで戦うことができた」と話した。