J2磐田はホームで岐阜に敗れ、今季初の逆転負けを喫した。金沢に勝ち点で並ばれ得失点差で下回り3位に後退した。

 勝利を自らの手で逃した。試合開始40秒で、DF駒野友一(33)のクロスを相手DFがはじき、こぼれ球を拾ったMF上田康太(29)が左足ミドルを決めて先制した。同29分には、MFアダイウトン(24)の7試合ぶりのゴールで追加点を奪い、主導権を握ったかと思われた。

 しかし同38分に1点を返され、後半にもカウンターから2失点を喫した。4戦勝ちなしで下位に沈む相手のパワーに屈し、名波浩監督(42)は「最終ラインがバタついて、難しい試合になった。中途半端な守備だった。改善の余地がある」と課題を挙げた。

 試合終了と同時に、スタンドからはブーイングが浴びせられた。先頭を切ってスタンドへあいさつしたMF小林祐希(23)は「サポーターも気持ちが入ってるんだと思う。J1に上がりたい気持ちはチームも同じ。次は勝利をプレゼントしたい」。サポーターからは「次、絶対に勝つぞ!」という声も飛んだ。J1昇格へ止まっている時間はない。【保坂恭子】