清水の不動のエースが名誉挽回の「キラー発動」に燃える。今日27日のアウェー東京戦に備え、FW大前元紀(25)は26日、静岡市内で約1時間半の練習の最終調整。前節甲府戦では後半38分にPKのチャンスを得ながらも決められず、チームも敗れて10季ぶりに最下位に転落。同試合後、大前は「責任を感じる」と落胆の表情を見せたが、気持ちを切り替えて今週の練習に集中してきた。

 狙うのは6戦ぶりのゴールとチームの勝利だ。東京の印象を聞かれ「個人的にはいいイメージがある」とうなずいた。東京はプロ初ゴールを決めた相手。12年のナビスコ杯準決勝ではプロ初となるハットトリックを達成した。過去の公式戦でも12戦8発と相性がいい。まさに東京キラーだ。

 今節は東京のFW武藤がマインツ移籍前ラスト試合となるため、前売りチケットは完売したという。4万人超の相手サポーターで埋め尽くされるアウェー戦が予想されるが、大前は「そこは別に気にしていない」とキッパリ。清水にとっては降格圏から抜け出すために重要な一戦であり「もう下はないので上がるしかない。勝ってセカンドステージにつなげたい」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】