広島FW佐藤寿人(33)が、第1ステージに続き、第2ステージも“開幕弾”を決めた。この日最初の午後6時4分キックオフ。仙台戦の前半12分、誰よりも早くゴールを奪ってみせた。MFミキッチが右サイドから出したグラウンダーのパスを、体勢を崩しながら押し込んだ。「いい形で反応できた」という会心の得点だが「危険なタイミングで危険なところへパスを入れられるミキッチが素晴らしい」と仲間をたたえた。

 そして1点差とされた前半ロスタイムに2点目を奪った。MF青山がカットしたボールをゴール前で受けると、左足でGKの頭上を鋭く抜いた。「ちょっとだけ、嫌な空気になっていたので点が必要だった」と流れを読み、確実に仕留めた。今季ゴール数は9となり、得点ランキング5位に浮上。アウェーの仙台戦だったが、ユアテックスタジアムは佐藤にとっては元ホームだ。「気合が入る」と心も体も軽く、結果を出した。