泥沼の7連敗中だった松本が、ついに勝った。鹿島から2点を奪って勝った。

 先制したのはホームの松本だった。前半17分に相手が敵陣でバックパス。これを何とDFが空振りし、かっさらったMF工藤が独走して右足を振り抜いた。難なくゴール左に蹴り込んで先制弾。満員の本拠アルウィンが歓喜に包まれた。

 勢いは止まらず28分に追加点を奪った。右クロスに飛び込んだDF飯田がヘッドで突き刺した。鹿島DFファン・ソッコに完全に競り勝ち、豪快にリードを広げた。前半41分には左サイドを完全に崩されたが、こちらも中断期間に加入したDF安藤が体を張ってMF土居のシュートをストップ。得点を許さなかった。

 前半を0-2で折り返した鹿島は後半、勝負をかけた。FWダビ、豊川を続けて投入。日本代表候補MF遠藤をボランチに下げてゲームを組み立て攻勢を強めたが、5バックと3ボランチの8人でゴール前を固めた相手を崩せない。最後までゴールを割れなかった。

 松本は追加点こそ奪えなかったものの、カウンターからクロスバー直撃シュートを2本放つなど理想的なゲーム運び。5月16日神戸戦(2-0)以来となる完封で連敗を7で止めた。