川崎ＦのＦＷ大久保嘉人（３３）が、無得点で敗れたチームにカツを入れた。持ち味の人とボールが動くスタイルは影を潜め、前半は単調なクロスが目立った。３本のシュートを打った大久保も、２本が山なりクロスを受けてのもの。「それをやりたいなら自分じゃなくてデカイ選手を置いた方がいい」とバッサリ切り捨てた。

　今季は他クラブからのオファーを受けるも、パスワークを生かした崩しのサッカーでタイトルを取ると残留を決意。それだけに「あんなサッカーをするために残ったつもりはない。それだったらいつでも出て行く準備はできている」と言葉を並べた。これもチームのパスサッカーを完成させたいという強い思いがあるからこそ。「このチームが無得点はありえない。落ちるところまで落ちてる。これ以上、悪くならないことをプラスにとらえてやり続けたい」と前を向いた。