東京にアクシデントが続出した。まずは前半35分に中盤の要・MF梶山陽平(29)が左足首を痛め負傷交代。さらに前半終了間際には、日本代表DF太田宏介(27)が左太もも裏に違和感を訴え退いた。今季10アシストをマークしているチャンスメーカーを欠いた。さらに緊急事態は続く。後半23分にクロス対応で飛び出したGK権田と激突し、顔面を強打したMF高橋が一時退場。足をもつらせ3分半後に戻ったが、終了直後にはピッチに突っ伏した。

 前半だけで、負傷者による交代枠を2つ切らざるを得なかったフィッカデンティ監督は「戦術的な交代は難しくなってしまった」。その中でスコアレスドローという結果に「これだけの問題を抱えながら引き分けという結果はよかったと思う」と言った。度重なる事態に試合はたびたび止まり、ロスタイムは前半5分、後半は7分と合計12分にまで及ぶほど。想定外の事態を乗り切り、12試合ぶりの無失点で勝ち点1を獲得した。