四方田修平監督(42)の初陣となったホームの札幌が敗れた。

 先制したのは愛媛。前半24分、MF内田健太(25)のロングボールに、FW瀬沼優司(24)が抜け出すと、競り合う札幌DF櫛引一紀(22)がスライディングした足に当たったこぼれ球が、再び瀬沼の足にあたって先制点を奪った。前半は1-0と愛媛リードで折り返した。

 ハーフタイムに札幌四方田監督は「相手ブロックの中でボールを引き出す動きを増やしていこう。こぼれ球の反応を速く」と指示。愛媛木山隆之監督(43)は「自分たちのボールを持つ時間を増やしていこう。攻守の切り替えをもっと意識していこう」と伝え選手をおくりだした。

 札幌は後半開始からFW内村圭宏(30)、同27分にMF神田夢実(20)、39分にDF上原慎也(28)をFWとして投入してチャンスをつくったが、ノーゴール。8試合勝ちなしとなった。愛媛は7試合ぶりの勝利となった。

 愛媛木山監督は「松山から直行便がなく、これから広島に飛んで、そこからバスと、天候が悪い中、帰らないといけない。負けたら大変な旅になるので、勝てて良かった」と話した。

 初陣を飾れなかった札幌四方田監督は「後半は、ハーフタイムでの指示が反映され満足した内容だったが、ゴール前の精度が甘く、ゴールできなかった」と振り返った。