浦和MF高木俊幸(24)は、クラブ加入後初となるリーグ戦での90分間フル出場を果たしたが、チームを勝利には導けなかった。

 序盤からチームは自陣に選手9人でブロックをつくる甲府を攻めあぐね、高木も思うようにシュートチャンスを得られなかったが、それでも前半16分には左足ミドルでクロスバーをたたく決定機。同36分にはMF関根との連係で右サイドを崩し、DF岡本がPKを獲得するお膳立てをした。

 しかし後半はエリア内でのシュートチャンスで打ち切れない場面も。「前の2試合で、点を決めたいという意識が強すぎて思うようなシュートが打てなかった。今回は落ち着いていこうと思ったけど、それが悪い方に出た。点が取れないときは、気持ちのバランスがよくない」と振り返った。

 リーグ戦3試合連続での先発起用。ペトロビッチ監督の期待を受けてプレーする。「大事にしてもらっているだけに、何とか結果を出したい。崩せるまでは、このチームでやっていれば当然。結果につなげないと」と話す。周囲も本人も待望する、浦和加入後初のリーグ戦での得点へ向け「今はチャンスでいろいろ考えてしまうけど、決められる時は無心でシュートを打てている。無心になれるまで、練習からシュートを打ち込んでいきたい」と意気込みを新たにした。