清水は横浜に逆転勝ちした。この日は第1ステージ(S)第7節以来、15試合ぶりに4バックに変更。前半序盤はセットプレーでピンチを招きながらも粘り強い守備ではね返した。しかし、同23分に1本のロングパスで左サイドを崩され、先制点を献上。その後も終始主導権を握られ、攻撃は見せ場も作ることができなかった。

 大榎克己監督(50)は「理想と現実のギャップがある。今は結果が全て」と、後半開始からFW村田和哉(26)を投入。攻めの姿勢を見せると、流れが変わった。同9分にFW大前元紀(25)がMFデューク(24)の折り返しを押し込んで同点弾。エースの5試合ぶりゴールで勢いを取り戻すと、同32分にはFW鄭大世(31)のクロスを再び大前が決めて逆転した。チームは今季初の逆転勝ちで8試合ぶりに勝ち点3を獲得。年間順位は最下位を脱出した。【神谷亮磨】