山形はアウェーで鹿島に敗れ、年間順位最下位脱出はならなかった。

 山形が第1ステージから14試合連続で勝利から見放された。前半40分に先制され、前節鳥栖戦に続き、今季7度目の3失点。2失点目につながるパスミスをしたDF宇佐美は「前半は悪くなかった。2点目で流れを悪くした」とうなだれた。

 悪循環から抜け出せない。攻め続けながら得点できず、逆にワンチャンスをカウンターで決められる。石崎信弘監督(57)は「ボールの奪われ方が悪い。リスク管理ができてないし、攻撃では前線でボールが収まらない」と頭を抱えた。

 今季16度目の先制を許す守備陣と、リーグワースト2位の得点力では、年間最下位から脱出できない。GK山岸は「目指すものは変わってない。チームがバラバラにならないこと、(修正点は)1つだけじゃない」と神妙に話した。次節は天皇杯を挟んで、9月12日の広島戦。残された9戦810分間、死に物狂いで勝ち点をとりにいく。【高橋洋平】