清水ユースは市船橋に敗れ、4連勝を逃した。課題の立ち上がりで主導権を握られると、前半40分に先制点を許す。後半は、選手交代から流れをつかんだが、無得点に終わった。今季2度目の連敗だけは避けたい次節(9月6日)は、アウェーで札幌ユースと対戦(札幌・宮の沢白い恋人サッカー場)する。

 ゴールが遠かった。清水ユースが1点を追う後半37分、右クロスにFW中野優太(16)が合わせるも、枠を捉えられない。同45分、CKのこぼれ球に左足を振り抜いたDF田口雄太(17)のシュートもDFに阻まれた。平岡宏章監督(45)は「見た目は攻めていても、シュートを打てていないし、点が取れたわけではない」。90分で放ったシュートはわずか4本。主導権を握った終盤も攻めきれず、試合終了の笛が鳴った。

 課題が重くのしかかった。前節柏ユース戦は1-0で勝利したが、DF村松航太主将(18)は「立ち上がりは柏のペースだった。まずい、と思わないとエンジンがかからないのが悪い癖」と振り返る。この日も序盤は球際で後手に回り、前半40分には決勝点となる先制点を許した。

 9節の流通経大柏戦から続いていた連勝は3でストップしたが、一方で収穫もあった。MF平松昇(16)が、前半43分にプレミアリーグデビュー。サイドで起点を作り、チームに良いリズムを作った。平松は「まだスタートラインに立てただけ。次は、もっとハードワークをして勝利に貢献したい」と、次節アウェー札幌戦での連敗阻止を誓った。【前田和哉】