J2札幌FWナザリト(25)が、今日5日の天皇杯横浜FC戦で先発する。札幌移籍後、練習場への送迎など公私ともにサポートを受けてきた鈴木ウリセス通訳(33)に8月31日、第1子となる女児が誕生。「“兄貴”に子供ができてとてもうれしい。点を取ったら、ゆりかごダンスで祝福したいね」と意気込んだ。

 FW内村、都倉が負傷離脱中。12日のリーグ再開に間に合うか微妙な状況で、四方田監督は「2人がいないことも考えて攻撃陣のチェックをしたい」と話した。その核がナザリトだ。8月15日岡山戦で16試合ぶりに先発に戻ると、23日熊本戦との2戦で計8本のシュートを放つなど試合勘は戻りつつある。天皇杯で1発決め、量産へスイッチを入れ直す。

 システムが2トップに変更後、コーチ陣に「前を向いて勝負することに集中していい」と助言された。1トップではボールを収める役割を期待され推進力を失うも、速さを生かせる環境ができた。さらに今回は、トップ下に配球役の小野もいる。先発では初のONラインを生かし、リーグ12戦勝ちなしのチームをよみがえらせる。【永野高輔】