前年準優勝の山形が、J2讃岐を下し3回戦に進出した。前半22分に先制点を許すも、1分後にMFアルセウ(31)がペナルティーエリア外からのロングシュートを決め同点。後半25分には途中出場のFW川西翔太(26)が2戦連発となる勝ち越し弾を決めた。3回戦はJ1清水とJ3藤枝の勝者と対戦する。

 完全復活だ。1-1の同点で迎えた後半25分。途中出場したFW川西が左サイドのMFボムヨンからマイナス方向のクロスを受けシュート。「前半から攻めてくれていたから後半点が入った。ボムヨンがよく見てくれていた」。2戦連発となる勝ち越し弾を決めた。

 リーグ最下位に沈む得点力の特効薬となる。昨年J1昇格をけん引した川西は苦しんでいた。右足首痛で開幕戦を欠場し、初得点は8月29日の天皇杯1回戦だった。2ゴールを挙げて復調を感じさせ、この日も引いた相手に対する攻撃の選択肢として機能した。石崎監督は「J2相手では通用する。J1で通用するプレーをしてもらわないと」とさらなる飛躍に期待した。川西も「リーグにつなげて1つ1つ勝っていく」と力を込めた。リーグ次節は12日ホーム広島戦。J1残留に向けて、貴重な1ピースが戻ってきた。【高橋洋平】