名古屋がJ3町田に完敗した。

 試合開始から選手の動きが悪く、前半に放ったシュートは3本。逆に相手にはいい形を何度も作られ10本を浴びた。後半にMF田口、MFダニルソンを投入するも、相手に傾いた攻撃の流れを止めることはできなかった。ロスタイムにドリブルで攻め込んできた相手FWをダニルソンがペナルティーエリア内で倒しPKを与えた。これが決勝点になり、2年ぶりの2回戦敗退となった。

 西野朗監督(60)は会見場で約20秒沈黙し、「天皇杯ですから、いろいろな要素が絡み合って試合が成立すると思います。しかし、こういうパフォーマンスしか出せない自分自身に憤りを感じています。こういう状況の中でのチーム作り。選手へのパワーがない。情けない」と肩を落としていた。

 J3町田は12年以来の3回戦進出。

 相馬直樹監督(44)は「何度も(ゴールに向かって)チャレンジする選手のスピリットが良かった」と笑顔を見せていた。