アウェー鹿島が甲府を手堅く下し、第2ステージ8勝目を挙げた。

 前半は、鹿島が攻めながらゴールを奪えない展開が続いた。25分、GKにパンチングされたボールにMF遠藤が左足ダイレクトで合わせたが、クロスバーを直撃。44分にはMF小笠原のロングパスで抜けたMFカイオが右足でシュートしたが、右ポストに当たってゴールならなかった。甲府もMF下田のミドルシュートで応戦。43、44分にFWバレーが続けてヘディングしたが、枠をとらえることができなかった。前半は0-0で折り返した。

 後半も、まず鹿島がチャンスをつくる。15分、ペナルティーエリアのすぐ外で日本代表MF柴崎が倒され、自ら直接FKを蹴る。ゴール左を襲ったが、ライン上ギリギリのところでGK河田の右手1本にかき出された。その1分後、鹿島が先制する。ショートCKから遠藤が右クロス。中央のFW金崎が頭で合わせてゴール右隅に流し込んだ。

 前節G大阪戦で、石井監督の就任後7戦目で初黒星となった。連敗は許されない状況できっちり1点を守り切り、仕切り直しの1勝を挙げた。殊勲の金崎も「内容は良くなかったけど、勝ち点3を取れたことは良かった」と前向きだった。